ビタミンB12欠乏症はビーガンだけの心配事ではない

DSC_0075菜食の欠点としてビタミンB12欠乏症がよく言われますが、ビタミンB12はヒトを含めて動物の腸菌によって作られる必須栄養素です。多くの肉も野菜も食べる人にとっては、これが動物性食品を食べ続ける理由です。

みなさんは、ビタミンB12欠乏症の最もよくある原因は、ビタミンB12を含む食品不足ではなく、腸の病気であり、ビーガン中のビタミンB12欠乏症患者数は全人口に対する患者数と大きく違わないことを聞いて驚くかもしれません。15%以上の人がビタミンB12欠乏症であり、それは年齢とともに増加し、医学研究所は、50歳以上のひと全員にビタミンB12のサプリメント(栄養補助食品)を勧めています。

40歳の時に倦怠感と記憶喪失、注意欠陥の症状があったので、脳の専門家に見てもらった時、ビーガンになる前からビタミンB12欠乏症であったことがわかりました。わたしのかかりつけの医者は、わたしを悪性貧血と診断していましたが、ビタミンB12の検査を受けろとは言いませんでした。だからこそみんな自分自身の健康には自分で責任を持つべきです。

脳の専門医はアルツハイマー病に一般的な薬のサンプルをくれましたが、急性及び慢性の副作用の警告を読んだので、幸せなことにサンプルを試しませんでした。血液検査の結果、私は危険なほどビタミンB12レベルが低いということがわかり、そしてビタミンB12の欠乏が長く続くと神経系に永久的なダメージを与えるので、ビタミンB12を正常値に戻すためにビタミンB12の筋肉注射を受け、毎月の注射と共にサプリメントを取りました。

経口ビタミンB12サプリメントが効かなかった理由は、そもそも私のビタミンB12レベルが低かったのと同じ理由です。内性因子であるコエンザイム(補酵素)は、食品に含まれているB12(特に肉食中のB12)を下部腸で吸収するために必要ですが、私にはそのコエンザイムが欠けていたのです。

ビタミンB12の補助食品を日常的に摂取し始めた後の経過観察血液検査では、私のビタミンB12は正常な値にあることが確認されました。そして、私の考え、注意、記憶等が今までよりずっとクリアーになったことに気が付きました。ビタミンB12は私が摂取している唯一の補助食品で、他の栄養素については全て食物から取っています。例えば、ブラジルナッツ1~2粒で、セレンとマグネシウム、亜鉛の一日の必要量を取ることができます。

例えば海藻やプロバイオティックス(乳酸菌のような人体に良い影響を与える微生物を含む食品)のような植物由来のB12食品も少しはありますが、多くのビーガンには、補助食品を取るか、ベジタリアン向け栄養強化イースト(Vegetarian Formula Nutritional Yeast)のようなB12が強化された食品を食べることを勧めます。

昨年の初頭、素晴らしいNutritionFacts.orgの創始者であるマイケル・グレガー博士が舌下投与ビタミンB12錠剤が、ビタミンB12注射より安全で同じ効果(消化器系をバイパスして血流にビタミンB12を送り込む)が得られると教えてくれるまで、私はビタミンB12注射を続けました。

グレガー博士のウェブサイトには、ここを含めてビタミンB12に関して非常にためになるビデオのシリーズがあります。ここで、ビタミンB12を十分に摂取するには1日当たりタマゴを200~400個食べる必要があるので、コレステロールを含まないビタミンB12を求める人向けには朝食のシリアルのようなビタミンB12強化食品を勧めると言っています。

ビタミン12欠乏症の人は毎日舌下錠剤を取るべきで、また一方、欠乏症ではないビーガンは週に1回経口サプリミントを食べるべきでしょう。注射に比べて錠剤の良いところは、摂取することを忘れないことです。ジョン・マクドゥガル博士の論文「ビタミンB12欠乏症—肉食者の最後の砦」によれば、ほとんどの経口サプリメントは一日の必要量3マイクログラムの3,000倍以上のビタミンB12を含んでいるそうです。また幸いなことに、B12を摂取し過ぎてもリスクは無いようです。

注射の痛みは苦にはなりませんでしたが、心配のひとつは私が利用していたビタミンB12の形(化学名はコバラミン)でした。シアノコバラミンは、シアン化合物で明らかにシアンの痕跡を残しています。ビタミンB12のもう二つの形は、ヒドロキシコバラミンとメチルコバラミンです。自然療法医師は、水銀を含む歯の詰め物をしているのであれば、メチルコバラミンは避けるべきとかつて言っていました。但し、まだ確認はできていません。

困ってしまったので、菜食主義者の薬剤師であるダスティン・ルドルフに相談しました。彼のサイトPursueAHealthyYou.comでは幅広い知識を知ることできます。

ダスティンは、シアノコバラミンのシアン系代謝物が人体に対して毒性を示す研究は知る限りは無いと言ってくれましたが、ビタミンB12摂取目的では、安全サイドでメチルコバラミンを使うと付け加えました。

ダスティンは、菜食主義者であろうがなかろうが全ての人に、ビタミンB12とビタミンDのサプリメントを勧めています。そしてビタミンB12とビタミンDが正常なレベルにあるかどうかを確認するために血液検査を勧めています。

究極的には、植物性食品は人が生き、成長するために必要な繊維質、多量・微量栄養素がある食品ですが、多くのビーガンや菜食主義者は、本当に健康を増進する食事を取っていないとダスティンは、言っています。例えば、ポテトチップス、砂糖味のシリアル、食用油、砂糖味のデザート、ソーダ、お酒、白色製粉食品等の加工ジャンクフードは多くの動物性食品と同じように人体にとって危険でもあります。

菜食を今始めようと思っている方、安心して下さい。ビタミンB12のレベルは一晩では決して落ちません。マクドゥガル博士によれば、欠乏症になるには平均20、30年かかりますし、人の腸由来のバクテリアや汚染された植物や環境由来のビタミンB12があるのでビーガン食のみを取ったとしてもビタミンB12を吸収しないことは不可能です。

ビタミンB12欠乏症のビーガンでも気を付けて食事をとっていれば病気になることは100万分の1以下の確率しかないとマクドゥガル博士は続けて言います。一方、もしいつも疲労を感じ、注意と記憶に関する神経学的な心配をしているのであれば、医者にビタミンB12の検査をしてもらいましょう。グレガー博士は、尿MMA(メチルマロン酸)テストを勧めており、ビタミンB12欠乏症の初期の警告となるので、血液検査より優れていると言います。

以上のことからビタミンB12の適切なレベルに保つことはビーガンに限ったことではなく、より良い健康を求める人にとって関心毎であるこがわかるでしょう。いつものように個人的な経験、菜食に関する気づきについてコメントをお待ちしております。

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