ビーガンはロイズで何か食べられる?

20年前日本に引っ越してきた時には、手頃でクオリティの高い欧米料理のレストランは皆無だった。日本は不毛地帯のようなものだった。Sizzlerはなかでも一番ましなほうだったろう。それともすぐに消えてしまったKenny Roger’s Roastersだろうか。
そういうわけで、Roy’s が世田谷の自分の家から歩いて10分のところに初めてオープンした時は、当時の私にとってそれはもう、ありがたく喜んでいた。

ついに、この東京で、ようやくアメリカンスタイルで週末にブランチが食べられるようになったのだ。だいたい2500円、あるいは3500円も支払えばビール、ワイン、スパークリングワインまで飲み放題。おまけにサービスは非の打ちどころがないときている。手洗いに立っても、自分の席に戻るより早く、サービススタッフがナプキンをそっとたたんでおいてくれる。フランスパンやホイップバターは皿に山盛り、ソフトドリンクもたっぷりと注いでくれる。(グアバ、グレープフルーツ、オレンジジュースから選べる。)おまけにエスプレッソやカプチーノまであったのだ。(これはスタバが出来てその存在がありふれたものになる前の話だ。)ここでは、贅沢で満ち足りた気持ちになった。

Roy’sに何度かブランチに通っているうちに、少し体重が増えてきたことにきがついた。それで私は特別な時だけ通うことにした。そしてその特別な機会をできるだけ多くひねりだしたものだった。何年か前ハワイに行った時は、オアフ島でもマウイ島でもRoy’sに行ってみた。あの有名な、あふれそうなくらいドロドロのチョコレートでできたフォンダ•ショコラを忘れられる者がこの世に何人いるだろうか?Roy’sはアメリカでは私の実家の近くにもあるし、色々な街にある。日本はこれまで3〜4店舗あったが、今は六本木ヒルズ1店舗だけとなった。私自身はもう何年もRoy’sにはいってないが、それは別に自分がビーガンになったからではなく、Roy’sではでてくる料理がいつも同じ、というのがその理由だった。

先日ハワイで、友達がオアフ島の西にあるコオリナビーチのRoy’sでのランチに誘ってくれた。Roy’sはシーフードや肉が美味しい店なので私たちが食べるものがあるかどうか(どの店もオイル&ビネガードレッシングサラダはあるが、平凡すぎて食指がわかない。)疑問に思ったので、2週間前に電話で相談してみた。電話に出た店員は、ビーガン料理についてはあまり詳しくは知らないようで、他の店員が代わりに対応してくれた。彼はコリアンダーペストや豆腐炒めならシェフが用意できるだろうといった。その料理は魅力的ではなかったが、ホノルルにある Bubba Gump’sレストランのマネージャーよりはましだった。彼は、ビーガンとグルテンフリーの違いすら知らなかった。コオリナビーチ界隈で代わりの店もしらないし、懐かしさも手伝って、ビーガンになって初めてRoy’sへ行ってみることにした。

そして、Roy’sが対応できる料理に選択肢はなかった。創造性のかけらもなかった。(出された料理は、普通の味の豆腐炒めが白米の上に覆われていてその上に着色のついた紅ショウガが乗っているという料理だった)最低限食べられる料理だった。デザートにはフルーツのソルベを注文し、友人のチョコレートケーキを少しだけ味見させてもらった。ビターチョコレート色だったので乳製品は入っていても少量だろうと、目をつむっていただいた。

その夜、友人がコオリナからワイアナエまで送ってくれたので、カフマナ•オーガニック ファーム & カフェに連れて行ってもらった。ここはビーガンではないが、選択肢はあった。ここの料理は、収穫したばかりの野菜を使ったサラダや、ハーブをふんだんに使い、野菜の味が楽しめた。どれもハーブやハワイアンソルトを使ったシンプルな味付けで、マカデミアンペストのパスタ、グリークラップサンドを注文したが美味しかった。マネージャーがビーガンデザートが対応できなかったことを残念に思っていて、今後はビーガン料理も学んでメニューに出していきたいと前向きな考えを持っていた。去年の秋にオープンしたばかりのこのカフェは非営利で運営されており、貧しい人たちを支援する職業訓練や有機農業を教えるプログラムなどを提供したり、自給自足、健康的な暮らしや食生活などのビジネスモデルで運営されている。

もし、オアフ島へ行かれる機会があったら足を伸ばしてみられてはどうだろう。

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