意識して食べることをあなたに勧める理由

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ポテトチップス1枚で十分な人もいれば、私のように1袋食べきらないとすまない人もいることを説明してくれる本があります。そしてもっと多くのことが、ガブリエル・カズンズ医師著の大部な本である「意識して食べる(Conscious Eating)」に期待できるでしょう。

肉食を止めて8年、私は幅広い種類の菜食を経験してきました。例えば、オボ・ラクト・ベジタリアン(乳卵摂取菜食主義者)からジャンクフード(肉食は敬遠するものの加工された食品やカロリーの抜け殻食品)を食べるビーガンまで、全粒粉やマメ類を重視する食事、オーガニック未調理生鮮フルーツ、野菜、ナッツ・種子のみからなる食事まで。

「意識して食べる」を読むまで、身体的な、感情的な、心的な、精神的な側面を含め、選べる限りの最高の健康を得るために、菜食の最大限のメリットを実現することが困難な人がなぜそんなにも多いのかを理解できませんでした。

多くの資格を持つカズンズ医師は、医者であり、精神科医であり、ホメオパシー(同毒療法)及びアユルヴェーダ(インドの民間治療法)の実践者でもありますが、全ての人は人それぞれでありその人の生理学的タイプによってカスタマイズされた食事が必要だと主張しています。そしてこれはローフードの範囲で炭水化物、タンパク質及び脂質量を調節することで達成されることを例証しています。

今となっては私にとっては当たり前のことですが、みんなは違うということ、特に生化学的な個体であり、要は、ある種の食品・栄養素に対して遺伝学的欲求があるということで、同じ食品・栄養素に対しても他の人とは異なって反応する、時には、真逆に反応します。

あるタイプの人はより多くのタンパク質を必要とするかもしれませんが、タンパク質を摂取するために、誰も肉を食べる必要ありません。カズンズ医師は、食肉を『食動物』と呼んでいます。

「意識して食べる」を読めば、あるひとつの食事法は万人にはうまくいかないし、実際、非ビーガンですが、バリー・シアーズ博士の「ゾーンダイエット」を含めて人気のある食事法は、その食事法に従っても、わずか1/3か、せいぜい半分の人にしかうまく働きません。

カズンズ医師は食事法に関するくつかの学派の考え方を分析して、主に三つの構成要素からなると結論付けました。そしてそれぞれの構成要素のベストな組み合わせを勧めていますし、読者それぞれに合った最善の食事法を実験して見つけるよう推奨しています。最善の食事とは、あなたを

・活性化し、

・感情的なバランスを保ち、

・毎食後満足感が得られるものです。

自分の生理学的に支配的な構成要素をどのように見出すかの問題を解決することが、意識して食べるへの第一歩です。それぞれの生理学的に支配的なシステムを一旦決めれば、その系のバランスを取り、最も効果的にホメオスタシス(バランス)と全有機体にとって最高の健康をもたらすことができる食事法の開発を始められます。

支配性という観点では、酸化系と自律神経系が最も重要とカズンズ医師は結論付けています。

酸化系は、主に解糖及びクエン酸回路で、タンパク質、脂肪、デンプン及び糖分を細胞エネルギー変換する働きをするところです。

自律神経系は、交感神経及び副交感神経で、血圧や心拍、消化といった身体の不随意過程を制御する神経系の不随意な部分です。

酸化系は全体の60%を占め、一方自律神経系は40%占めているとカズンズ医師は主張しています。また医師は炭水化物とタンパク質、脂肪のバランスをその日に合わせて微調整するためにインドの民間治療法であるアユルヴェーダ理論、血液型、日周期の考えも取り入れています。

アユルヴェーダは聞いたことはありましたが、ビーガンとして却下していました。と言いますのは、伝統的なアユルヴァーダでは、私のアユルヴェーダ・ドーシャ(人間は3つ(トリ)のドーシャ(ヴァータ「空・風」、ピッタ「火」、カパ「水・地」)を持つ)即ち、気質(ヴァータ)は冷たく、軽く、乾燥し、不規則で、乱暴で、動き、素早く、気まぐれな性格と特徴づけられるので、ギー(澄ましバター)と温かいミルクを勧められましたので。

「意識して食べる」には、自分の支配的なアユルヴェーダ・ドーシャを決めるための質問表が用意されています。Deepak Chopra’sのようなウエッブサイトでもオンラインで自分のドーシャ(心と体の構成)を決めることができます。

ヴァータのアンバランスに対するカズンズ医師の対応法では、ギーはアボカド、ナッツ、ごま油を含む油等の菜食ベースの脂肪で代えることができます。Joel Fuhrmanのような医師が勧めるように、すべての加工食用油を取らないようにしている人にとっては、これは困難ですがやりがいのあることでしょう。トリドーシャのひとつのヴァータの人は、ロービーガン食では普通の、亜麻仁クラッカーやケール(キャベツの一種)チップ、グラノーラバーといった乾燥脱水した食べ物は避けるべきだともカズンズ医師でも言っています。

私は、自分の体質タイプについてすでに知っていたことの大部分をこのドーシャ決定質問表で確認できました。例えば、ヴェータのバランスを取るための忠告は、季節にあった服を着て寒さを防ぎ、寒いときには頭に何かをかぶる。実際、東京の冬の時期は家の中でもスキー帽、保温性のある下着、アルペンスキー用ソックスを着用していたものです。これが今このブロッグをハワイで書いているひとつの理由です。

瞑想の習慣、ヨガ、マッサージ、深呼吸といった、多分試す価値のある他の多くのアユルヴェーダの教えもあります。他の例としては、消化を助けるために野菜を調理することはロービーガンにとっては困難でもやりがいのあることです。カズンズ医師は、酵素が死んでしまう45~50℃を超えない温度で食品を温める方法を提案しています。

カズンズ医師はマクロビオティック(長寿食)のメリットを考察し、菜食主義への移行として称賛しています。「マクロビオティックの有効性のひとつとして、高タンパク質の肉体食、農薬が多く含まれた乳製品、非オーガニック食品、高カロリー低栄養なジャンクフードを避けることあげられます。これは総体的な健康への大きな助けとなるものです。」と言っています。

生鮮野菜法に比べてマクロビオティックそれだけでは必ずしも安定した長期的な高エネルギーに満ちあふれた健康をつくりださないと、カズンズ医師は長寿食に対しては意見を留保しています。

「意識して食べる」は包括的な本で、4章からなっています。

・自分に合わせた食事の原理

・菜食主義という選択

・菜食主義への移行

・生活の中の食事の準備方法

身体の構成要素の異なるタイプのバランスを取るためのレシピーに80ページ以上割いているとともに食事の計画、用語集、参考文献、発芽方法、種子ナッツ等を水につける図表、食材・調理道具の準備図表が載せられています。

「意識して食べる」にはデザートのレシピーが3つしかないことに失望する方もいるかもしれません。カズンズ医師によれば、いつもデザートを食べたくなるのであれば、自分の体質に対して最適の食事パターンで食べていないだろうということです。

おいしいデザートに重きを置いている食事の準備方法に関する多くの本は、低血糖症、カンジダ(不完全菌)のアンバランス、甘いものが重宝されているわれわれの社会におけるカバ(トリドーシャのひとつで痰:水と土の複合元素)の一般的なのアンバランスに迎合し、助長しています。

ローフードのシェフたる私がこの、そして他のアドバイス(カズンズ医師著の「七色の緑色生鮮野菜料理(Rainbow Green Live-Food Cuisine)」の中及び医師が経営するアリゾナ州パタゴニアのツリー・オブ・ライフカフェのシェフたちの原理を含めて)をどのように実践に移すかは、私の旅行の将来のレポートの課題です。

このカズンズ医師の850ページにわたる大部の著作を読むにはかなりの動機づけが必要ですが、最適な健康を獲得することに関するあなたの考えの多くにとって魅力的であり、多くの情報を提供してくれて、困難だがやりがいのあることでしょう。やってみませんか。

 

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